6歳~向けの絵本です
『エルマーとブルーベリーパイ』ジェーン・セアー/さく ほるぷ出版 2017.6
ある家にエルマーという妖精が住んでいました。ある日、庭にできたブルーベリーを使って、家の人たちはブルーベリーパイを作りました。エルマーはたちまち、とろけるような甘くておいしいブルーベリーパイの虜になりました。ブルーベリーパイをもう一度食べたいエルマーは、家の人にまた作って欲しいと気持ちを伝えることにしました。でも妖精の姿は人間の目には見えません。声も聞こえなければ気配もしないので、エルマーがどんなに騒いでも誰も気づいてくれません。エルマーはどうやって自分の気持ちを伝えようとしたのでしょうか。そして、ブルーベリーパイをもう一度食べることができるのでしょうか。
少し長いお話ですが、ブルーベリーパイが食べたいと、あの手この手で必死に伝えようとするエルマーの姿が楽しいお話です。このお話のように、姿の見えない妖精と気づかないうちに一緒に生活していると想像するとわくわくしてきます。おいしそうなベリー色を基調とした色使いも素敵な一冊です。(by yukorin)