図書館からのオススメ絵本 ~vol.175~

0~2歳向けの絵本です。

『ねてるのだあれ』

神沢 利子/さく 山内 ふじ江/絵 福音館書店 1993年

 

殻に包まれた植物を柔らかなタッチで描いた絵本です。

ほおずきは「あかいテント」、落花生は「からからゆりかご」など、殻を寝具に例え、「ねてるのだあれ」と問いかけます。

次のページでは、その殻がむかれ、中の果実が顔を出します。よく見ると、小さな目が描き加えられている果実は、柔らかな布団にくるまった赤ちゃんのよう。まんまるな顔のほおずきの子、茶色いパジャマを着た落花生の子、ページをめくるたび、いろんな赤ちゃんが登場します。

この絵本には、前述のほおずきや落花生のほか、そら豆や栗、とうもろこし、みかんも登場しますが、殻や皮に包まれた植物、食べ物は、他にもまだまだたくさんあります。

もしかしたら、その中には赤ちゃんが寝ているかも?どんな子がいるでしょうか?日常に楽しい想像を与えてくれる1冊です。

(by yam)