6歳~向けの絵本です
『おだんごぱん』せた ていじ/やく,わきた かず/え,福音館書店
ロシアの民話です。おじいさんは、おばあさんにおだんごぱんを作ってほしいとたのみます。おばあさんは粉箱をごしごし引っ掻いて、粉を集めておだんごぱんを焼きました。出来上がったおだんごぱんを窓際で冷やしていると、おだんごぱんはころころと転がり外へと出ていってしまいました。
ころころころがるおだんごぱんは、ウサギに出会います。「ぱくっと食べてあげよう」というウサギから、おだんごぱんは「おまえなんかにつかまるかい」と歌いながら逃げていきます。オオカミやクマにも出会いますが同じように歌いながら逃げていきます。
最後に出会ったのはキツネ。キツネはおだんごぱんに、もっと歌を歌ってほしいと頼みます。キツネの鼻の上で歌い、舌の上で歌ってほしいと言われ飛び上がったときに、ぱくっと…
一人ぼっちでころころころがるおだんごぱんは、何度も歌を歌います。おだんごぱんは食べられてしまったけれど、キツネが歌を聴いてくれたことは、とても嬉しかったに違いないと思うのですよ。好きな節をつけて自由に歌ってくださいね(by ishi)