6歳~向けの絵本です
『モチモチの木』斎藤 隆介/作,滝平 二郎/絵 岩崎書店 1971.11
5歳の豆太は、爺さまとふたりで暮らしています。家の前には、豆太が名付けたモチモチの木というとても大きなトチ木がありました。おくびょうな豆太は、この木が怖くて、夜にひとりでトイレに行くこともできません。優しい爺さまは、そんな豆太にいつも手を焼きながらも、いつもあたたかく見守ってくれているのでした。
ある日の夜、爺さまはひどい腹痛におそわれ倒れてしまいます。おくびょうな豆太ですが、大切な爺さまのために勇気をふりしぼって、ひとりで寒くて暗い夜道を走り抜け、お医者さまを呼びにいきます。家への帰り道の途中に豆太は、爺さまの言っていた「ゆうきのあるこどもしかみることができない」といわれる特別なものを見ることができます。豆太が勇気をだしたあかしに見ることができたものとはいったい…?
滝平さんの美しい切り絵が、物語の世界観を見事に表現しています。(tome)